こんにちは。ニワクマです。
最近、松が茶色くなった、枯れないか心配だ、診てほしいという相談を受けることがあります。
お庭に伺い、松を見てみると多くの場合、赤斑葉枯病の様相であり、お施主に対処方法を説明しています。
赤斑葉枯病はカビによる病気です。
ネットなどを見ると対処方法として薬剤散布がありますが、私の経験上では薬剤散布で治ったことはほとんどありません。
薬剤散布は新芽への感染を防ぐ効果はあるかもしれませんが、薬剤散布をしても毎年繰り返される松もあります。
世間には赤斑葉枯病の松が珍しくないので、カビ菌が飛んできて付着し、再感染するのかもしれません。
つまりは、薬剤散布は根本的な解決にはなっていないのだと思います。
治すには、松をよく見て、根本的な原因を考える必要があります。
一番多いと思われるのが、剪定などによる樹木の衰弱です。
相談を受けた松を見ると多くは剪定しすぎだと感じます。
最近多く見るのが一枝の先端に1,2芽しか残さない剪定です。
まずは樹勢回復や間違った剪定を改めることが必要だと思います(剪定に正解はありませんが…)。
最後に完治する必殺技を紹介します。
5月の新芽が開く頃に古葉全取りと徹底した掃除、薬剤散布です。
これで次年度はほぼ完治します。
しかし、根本的原因がある松はいつかきっと再発するのだろうと思います。